2023年6月11日礼拝式メッセージ

メッセージ

『恵みによるグリット』(帝国編) 

Grit by Grace (The Empire)

―2.とっさの決断―   A Momentous Decision 

川井信雄牧師

聖書:使徒の働き25:6~12(新改訳283ページ、口語訳225ページ)

プログラム

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巻頭言

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『とっさの決断』
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パウロがエルサレムからカイザリアに護送されてから2年後、総督フェストゥスの下でパウロの裁判が再び行われた(使徒25:6:12)。エルサレムから来たユダヤ人たちはパウロの罪状を読んだが、何も立証できなかった。パウロも自分を弁明した。フェストゥスは難しい判断を迫られていたが、ユダヤ人への政治的な忖度が働いたのだろう、パウロがローマ市民であるため、ローマの法で裁きさえすれば、裁判の場所がエルサレムかカイザリアかは関係ないことを理由に、ユダヤ人たちの意向に沿ってエルサレムで裁判を受けるようパウロに提案した。しかし、パウロはそれを不服としてカエサルに上訴した(11)。パウロのとっさの決断によってローマ行きは堅く定まった。なぜパウロは皇帝に上訴したのか?ローマ帝国の心臓である皇帝の前でイエスを宣教するため(エペソ6:19)。主はとっさの決断をも与えて下さる(ルカ21:14-15)。現代日本では生死を分けるような迫害はないが、突然、信仰の決断が求められる時はあるだろう。特別な状況下で、主が、語るべき言葉と共に決断も与えて下さる。だからこそ普段から主に祈りつつ歩もう。 (川井信雄)

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