メッセージ
『主が家を建てるのでなければ』
Unless the Lord Builds the House
川井信雄牧師
詩篇127:1~2(新改訳旧1072ページ、口語訳旧865ページ)
プログラム
礼拝式ライブ配信
巻頭言
========================== 「主が家を建てるのでなければ」 ========================== 詩篇127は巡礼者たちがエルサレムに向かう旅路で歌った賛美。テーマは1節の「家」に集約されている。この文脈で「家」は神殿を指すが、ヘブル聖書では多重の意味を含むので、広い範囲で理解されても良い。家や町や糧を主なしで得ても空しい(1-2a)、しかし、主は愛する者に眠り(満足)を与える(2b)。更には戦いや飢餓や疫病が絶えない当時、最高の祝福の一つだった子を通して満足を与える(3-5)。この詩篇のポイントは、直接的には神が全ての備えの主であると宣言し、間接的には主を信頼して主の御旨に委ねるように招く。今日の多様な社会の中で、母として様々な「建設事業」に取り組んでいるかもしれない。この詩篇は人生の基本的な備えに対する私たちの不安を露わにするが、備えを得る方法を教えているわけではいない。唯一、主を信頼し、主のみ旨に委ね、備えを味わう時には、自分の手によるのではなく、当たり前なのでもなく、神の御手によると認め、感謝の賛美をもって主に手を広げるように招く。どんなに社会という横の関係で備えを得ても、主なしでは空しい。主との縦の関係を大切にして「建設事業」を続けよう。(川井信雄)
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